- シク活用
- しくかつよう【シク活用】文語形容詞の活用形式の一。 語尾が「しく・しく・し・しき・しけれ・○」と活用するもの。 これに補助活用のカリ活用を加えて, 「しく(しから)・しく(しかり)・し・しき(しかる)・しけれ・しかれ」というようにもする。 「正し」「恋し」「をかし」などの語がこれに属する。 この活用に属する形容詞には情意的意味を持つものが多い。〔学校文法では, シク活用の語を, 右のように, 「し」以下を語尾とし, それ以外を語幹とするのが一般である。 しかし, ク活用の形容詞では語幹が用いられる場合に, シク活用の形容詞では, 「し」を含めた形が用いられる(「あな, をかし」「をかしの御髪や」「をかしさ」「をかしみ」など)。 したがって, シク活用では, 「し」までを語幹に含めて, 語尾が「く・く・△・○・き・けれ・○」(△は無語尾で語幹の形がそのまま用いられる活用形)と活用するものとみることができる〕
Japanese explanatory dictionaries. 2013.